ビリーフを見つける

ビリーフを見つける

ビリーフを見つける、気づくには様々な方法やきっかけがあります。
ここでは、比較的見つけやすい方法で進めてみましょう。

【ビリーフ発見のための質問】
次の質問に正直に答えてみてください。
質問1:
「あなたは自分の中で、気に入ってない部分はどんな事でしょう?」
あるいは
「あなたは自分の中で嫌いな所はありますか?もしあるとすれば、それはどんな所でしょう?」
この2つの質問は概ね同じ内容です。

回答例:
私は自分の中で時間にルーズな所が嫌いです。いつも準備をしっかりすればいいとは分かっているのに ぎりぎりまでやりません。そうして慌てて準備をして、結局忘れ物をしたりすることが多く嫌になります。

答えが出たら、次の質問に答えてみてください。

質問2:
「時間にルーズな事で得ているものはありませんか?結果として悪い事が起こっていたとしても、その結果を手にする 前の段階であなたにとってプラスに働いていることがあるとしたら、それはいったい何でしょう? もしくは、その結果から何かプラスの事を得てはいないでしょうか?」

回答例:
うーん、プラスに働いている事…ひょっとしたら、準備をしないことで、自分の時間を守れているのかな? その結果からプラスの事…いつも大体それで何とかなっているから、割と自分の事を凄いなと認めてる事かな?

【発見されたビリーフの分析】
さて、この2つの答えから少しビリーフが見えてきます。
発見1:時間に関するビリーフ
1つは、自分の時間をとても大事にしていそうな事。
1つ目の時間に関して言えば、時間のスコープ、範囲が文脈から予想できることがあります。それはこの回答者の 時間の範囲が「今」に重点が置かれている事。もちろん私達は将来を予測する力を持っています。この回答者も 何度も同じ失敗を繰り返しているので、ぎりぎりまで何もしないことが将来どのような結果を引き起こすか容易に 想像がつくはずです。それでも準備をしない、同じことを繰り返す。
それは将来の結果よりも、「今の状態」の方が心地良いと判断しているからでしょう。

→発見されたビリーフ: 「将来、未来よりも今の方が大事、価値がある」

発見2:自己認識に関するビリーフ
2つ目の自分の事を認めたい、認められたいはどうでしょう?認めたい、認められたいという事は、自分自身で 認めていないという事でしょう。(十分認めていれば、認めてもらう必要性がありませんから)つまり表面的には 「自分は凄いなぁ」と思っていても、潜在意識では全く認めていないと思われます。
これはもっと深く見ていく必要のあるビリーフです。

【まとめ:ビリーフ発見の本質】
今回は、ビリーフの見つけ方を紹介いたしました。回答はあくまでも参考例の一つです。
基本的にビリーフは「問いかけ」によって発見していきます。
もちろん「問いかけ」以外の方法でも見つかる事はあると思います。(他者から忠告される、本に書いてあることで 発見する等)しかし、やはり効果的、効率的に発見するには「問いかけ」が必要です。

そしてこの「問いかけ」の質が心の深層にたどり着けるか、表層の少し下の階層をぐるぐる回るかの違いを産み出します。 ビリーフは私達の心のダンジョンを探求し宝物を発見するようなものかもしれません。

ジョーゼフ・キャンベルの「ヒーローズジャーニー」が示すように、これは自己発見の冒険の始まりなのかもしれません。 私たちの内なる探求の旅は、まず自分自身に対する正直な「問いかけ」から始まるのです。

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